日本人口-雇用

日本の人口減少が雇用に与える影響

2008年の世界金融危機以前、日本企業は地元の大学の新卒者を雇用していました。事実、2003~2007年には、数多くの大企業で新卒者の雇用数が毎年増加していました。株式会社ディスコの調査によると、2008年以前はこうした企業の44%が新卒者の採用を増やす予定でした。

しかし、世界金融危機が起こり、事実上、世界のあらゆる企業が影響を受けました。特に日本企業は実際にこのあおりを受け、上記の大企業が2003~2007年と同じペースで雇用することはなくなりました。日経経済新聞によると、2009年、企業の求人率はそれ以前の年に比べて13%減少し、2010年には34%減少したといいます。

世界金融危機から日本企業が得たもう一つの重要な気づきは、求人活動の範囲を日本国外に拡大する必要があるということでした。国内経済の課題に加え、日本の人口が減少していました。特に若い労働者の数の減少は顕著で、国民の大半が高齢になり退職していた一方で、その代わりとなる優秀な若い人材が足りない状態でした。

Japan Population Infographics

Japan world map with a pixel diamond texture.World geography

採用戦略

その結果、日本企業は採用戦略を調整し始めました。大きな変化の一つは、日本に滞在している外国人留学生の雇用を増やし始めたことです。日本企業は、こうした留学生のほとんどが日本語を流暢に話し、ビジネス環境と社会環境の両方において日本の文化を理解し尊重していることに気づいたのです。

もう一つの大きな変化は、海外在住の外国人学生の雇用を増やしたことです。こうした企業の多くが、求人活動において、日本を超えて中国をはじめとするアジア諸国(ベトナム、韓国など)に目を向け始め、二か国語が堪能で、特にアジア諸国に関する知識が豊富にあり、ビジネスの原則に見合ったグローバルな視野を持つ学生を求め始めました。

日本企業は、現在も日本の大学の新卒者を採用していますが、海外在住の外国人学生を雇用するのとほぼ同じ理由で、留学経験のある学生をより求めています。少なくとも二か国語が堪能で(特に英語)異文化コミュニケーション能力があり、日本市場を超えた事業拡大を目指すためのビジネス原則に見合ったグローバルな視野を持つ学生を求めているのです。

日本の仕事の課題

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