How Hiring has Changed with the Great Recession
How Hiring has Changed with the Great Recession
世界経済が大不況から立ち直りつつある今、その影響を受けた人事採用のあり方を見直す時が来ました。求職者、従業員、採用担当者の多くが、変化し続ける状況について注目しています。
さらに増える職歴のブランク
不況前に比べ、職歴にブランクのある候補者がますます増えています。これは、不況の間、失業者の数が増加したためです。
応募の際に、こうした職歴を提示しなければならないのは、候補者にとって実にいやなものですが、職歴にブランクのある候補者が増えているのが現状で、候補者と雇用者の双方がこうした事実を受け入れるべきなのです。
最近の調査によると、職歴のブランクを気にする雇用者は、ほぼいないと言われています。しかし、だからといって、候補者は油断していいと言うわけではありません。職歴のブランクが雇用者に受け入れられている今こそ、時間を有効に使うべきなのです。なぜなら、雇用者は、失業期間中に何もしないで過ごしている候補者よりも、ボランティア活動をしたり、勉強したり、臨時や契約社員として勤務したりしている候補者を断然求めているからです。
給与の減少
大不況後の新規採用の給与は、不況前の約4分の3にまで減少しています。つまり、労働者の多くが、以前に比べ、はるかに給与が減っているのです。
これは、雇用者にとっても良い傾向ではありません。コスト削減した分だけ、生産力が衰えているからです。不況後、従業員は、低い給与を補うために、長時間勤務したり副業したりしているため、疲れ切り、作業効率が格段に下がっているのです。
中間管理職の減少
不況により減少した役職のほとんどが中間管理職ですが、景気回復後、復活した中間管理職はわずかのみです。おもしろいことに、不景気前はわずかな割合だった低賃金職が、今、半分以上を占めています。
雇用主は、この困難な時期を乗り越えるために、中間管理職を減らし、代わりに低賃金でも勤務する新卒者の採用を増やしているようです。
再就職を目指す女性のための教育の欠如
不況前は、再就職を目指す優秀な女性のための教育プログラムが数多くありましたが、不況後、こうしたプログラムはわずかに残っているのみです。
不況により、企業は、こうしたプログラムのための資金をカットしているようで、結果、不況の間、仕事をしないでいた女性が再就職を目指す場合、研修プログラムがほぼないため、かなりの困難を強いられています。
不況以来、労働環境や人事採用の動向が劇的に変化しています。採用戦略を立てるうえで、こうした変化をしっかりと考慮することが肝心です。
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